水戯庵 SUIGIAN

室礼

室礼

能舞台、茶室、そして〈水戯庵〉を彩る世界屈指のインテリアや照明、
日本伝統を受け継ぐ器や膳、織物、そして浮世絵などのアートの数々…。
和と洋が、そして、伝統と革新が融合した唯一無二の空間は
アーティスト・木村英智ならではの世界観です。
佐賀藩の御用品として保護され、歴代藩主から愛された「鍋島段通」と
「ミッソーニ」によりデザインされたソファによるラウンジ席や、
料理やお酒の提供に江戸、明治、大正時代の器や酒器が使われるなど、
〈水戯庵〉のふとした体験のそばに伝統文化がひそんでいます。
なお、〈水戯庵〉では普段はテーブル席には使わない、膳を多々使用していますが、
これは現代の生活様式が西洋化し、使い道が無くなってしまった美しい膳を今の時代に汎用するためです。
これらの膳や器の多くは、長崎で350年以上の歴史を誇り
伊藤博文や坂本龍馬、後藤象二郎、岩崎弥太郎、グラバーなどが通い詰めていた
名店〈富貴楼〉が2017年に幕を閉じた際に譲り受けたものです。

舞台

舞 台
〈水戯庵〉には、能舞台の形式にならい、老松を描いた鏡板を背景にした3間4方の舞台が設置されています。
この鏡板は、もともと京都室町夷川にあった観世流能楽師・片山家、京舞・井上家ゆかりの舞台のもので、老松の絵は狩野派の絵師によるものです。
当時は、京都・二条城にもあったと言われる鏡板を、ご縁があって移築することができました。
〈水戯庵〉ではこの舞台でさまざまな伝統芸能が上演されます。

浮世絵・版画

浮世絵・版画
〈水戯庵〉では、エントランスから客席に抜ける通路をギャラリーとして、江戸・明治・大正期に製作された浮世絵や版画の数々を展示しています。
「東海道五十三次(行書版)」、能の演目を描いた「能楽百番」、かつての東京・日本橋室町周辺を描いた「東京駿河町三ツ井正写之図」などさまざまな浮世絵や版画を収蔵しています。
定期的に入れ替えを行いますので、ご来店いただくたびに違った作品をお愉しみいただけます。

陶器・漆器・膳

陶器・漆器・膳
〈水戯庵〉でお料理を提供する膳や器の多くは、遠く長崎の名門老舗料亭〈富貴楼〉から引き継いだ、江戸・明治・大正期の物です。
〈富貴楼〉の歴史は深く、前身の千秋亭から数えて350年以上も続いており、その長い歴史の中で各時代の偉人達が足を運んでおりました。
〈富貴楼〉の名前は明治時代に入った時に、初代総理大臣に就任した伊藤博文が名付けました。
長きにわたり数多の客人をもてなしてきた〈富貴楼〉はその歴史に区切りをつけ、2017年に休業しています。
350年以上のおもてなしの心が詰まった器の数々を〈水戯庵〉が継承していきます。

八十四 能面

八十四 能面
大阪の能楽公演の拠点として親しまれていた大阪能楽会館が、約60年の歴史に幕を閉じ、2017年に惜しまれながら閉館しました。
その大阪能楽会館に寄贈・展示されていたのが、能人形の製作を手掛けて80年あまりの歴史を誇る、二条人形工房作の能面(ミニチュア)八十四面です。
〈水戯庵〉では、この八十四面を引き継ぎ、展示しています。
大阪能楽会館の歴史を見守ってきた個性豊かな能面たちが、これからは〈水戯庵〉の歴史を見守っていきます。