今月は、3月“弥生 (やよい) ”です。
弥生の“弥”はいよいよ・ますます、“生”は草木が芽吹くことを意味していることから、草木がだんだんと芽吹く時期をさす言葉です。
土中で冬眠をしていた生き物たちが、暖かい春の日差しの下に出てき始め、桃や桜の花が咲き乱れる、まさに自然の息吹が聞こえて来る季節です。旬の食材もたくさん出てきて、コース料理が楽しみです。
私の通っていた小学校は〈弥生小学校〉でした。子供がすくすくと育って行くことを表すのに相応しい、とっても素敵な意味が込められていたのですね。
旧暦・二十四節気七十二候の季節に合わせて“文化を遊ぶ”〈水戯庵〉では、旬の食材を使った料理や季節に合わせた舞台の演目で、春本番の自然の息吹を感じる喜びを体験していただけます。
また、3月17日 (金)〜4月9日 (日) には、日本橋の街をあげての「日本橋桜フェスティバル 2023」も開催されます。
福徳神社 (芽吹稲荷) へのご参拝と併せて、是非とも〈水戯庵〉で日本らしい春の訪れをお迎えください。
〈水戯庵〉主人 木村 英智
二十四節気七十二候
雨水(うすい)
末候:草木萠動(そうもくめばえいずる)/
3月1日〜5日頃
啓蟄(けいちつ)
初候:蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)/
3月6日〜10日頃
次候:桃始笑(ももはじめてさく)/
3月11日〜15日頃
末候:菜虫化蝶(なむしちょうとなる)/
3月16日〜20日頃
春分(しゅんぶん)
初候:雀始巣(すずめはじめてすくう)/
3月21日〜25日頃
次候:桜始開(さくらはじめてひらく)/
3月26日〜30日頃
末候:雷乃発声 (かみなりすなわちこえをはっす)/
3月31日〜4月4日頃
【 二十四節気七十二候 】
現在では四季が一般的ですが、かつて日本には、春夏秋冬を二十四の季節(立春・立夏・立秋など)に分類し、二十四節気をさらに五日ずつ三つに分類し、七十二の気候に分けて「七十二候」と呼び、細やかな季節の移り変わりを感じていました。